2016年9月22日木曜日

病院図書室は退屈しない職場

気がつけばまた更新もせず長い時間が経っており
図書館司書の仕事も板に付いてきたり、
昔大切にしていた人も結婚するとかしたとか、
大学院辞めようと思っていたのにうっかり査読が1本通ったりとか、
勤務先のレクリエーションで大相撲見に行ったら最高にフィーバーしたとか、
ホントにいろいろありました。

器用に嘘がつけるならどれほど人生が楽になるのか、
という僕の悩みは今も昔も変わらないのに、
時間はあっという間に流れていきます。

あと何年かしたら玉手箱空けたように老いているんじゃなかろうか。こわいなあ。


さて、大学病院の図書室勤務というのもなかなか面白いものでして、
やったことがないとなかなか伝わりにくいわけですが、
その日常の一端を書いてみようと思います。

履歴書とか書きたくなった人の参考にでもなるといいよね。
人柄と経験重視にならざるを得ないけど、
今年度末あたりにアルバイトさんの募集も検討してますしね。

とりあえず今回のエントリーは病院によってかなーーり大きく事情が違うので、
あくまで僕の知っている範囲です。参考にする方はお気をつけください。

1.いろんな意味で小さい

資料・設備の予算とか、占有面積とか、配置人員とか、
大学や公共の図書館に比べたらかなり小さい。
下手すると学校の図書室より小さい所も珍しくないと思う。
もちろんその分、小回りが利くとも言えるのですが、
「ワンパーソンライブラリー」になりがちということは、
まさに「司書の質」=「図書室の質」となるのが一番の特徴かもしれません。
改革・改善のフットワークの軽さや
調整力・行動力なんかは求められる資質な気がします。

2.一人職場なのでやることが多い

うちの場合、正規職員1人+アルバイトさん1人の体制で仕事をこなしています。
優秀なアルバイトさんなのでルーチンワークは
ある程度任せることもできるのですが、
イレギュラーな事態が起きれば当然現場責任者として対策を行います。
そのため、正職員は最低限なんでもアドバイスできるレベルの知識が必要。

その他、
大学図書館の一部として共有しているシステムがらみの打ち合わせをしたり
会議資料を作って大学系・病院系のいろんな会議に出席して、
レイアウトや設備の見直しや計画立てて、
プリンタやネットワークなどの機器の選定発注から故障対応して
文献複写のお金の管理もして、
レファレンスサービスやら資料管理計画の立案・遂行もします。
アルバイトさんのために業務マニュアルを作ったり、
シフト表作ったり人事管理のような仕事もします。

ルーチンワークだけなら比較的余裕がある職場・職種だと思うけど、
意外とアルバイトさんには任せられない仕事が多い印象です。意外と。
特に締め切りが重なるときが大変。お仕事は計画的に。

ただ、上司の目が届かない所にいるためのびのびできる側面はあります。
「職場にもっとユーモアがあっても良いのに」みたいな事を
上司がこぼしておりましたので、隙をみつけて、
僕の前で発言したことを少し後悔するような仕掛けを作ろうと思っています。
職務時間中に笑いをとりにはしっても良いだなんてね…
いったいなにをしてくれようか… フフフ… 

3.病院職員との距離が近い

医師とかコメディカルスタッフとか事務員とか、
研修医とか医学部薬学部の学生さんなんかが主な利用対象です。
ちなみに事務の方は昼休みに新聞や本を読むか、睡眠をとっておられます。
周りに何もないから…。
全体的には、研修医と看護師の利用が多い印象です。

やはり医師の先生方はお忙しそうですが、
気さくでお優しい穏やかな方が多い印象です。
そして図書室に見える方は本当に研究・勉強熱心な方が多いです。
思わず触発されます。

あとこれは独自文化なのかもしれないけど、
これでもかというくらいに納涼会が開かれてました。
忘年会もいろんなところでやってそうです。
いろいろ紛れ込んじゃおうかね。うひひ。

世の中には福利厚生で職員の入院治療費がタダになるという
医学系の図書館もあるようですが、僕の勤務先はそこまではありませんでした。
予防接種とか健康診断は個人で負担しないけどね。
勤務時間中に紹介状なしで診察に行けたりはするけどね。

4.資料をすぐ欲しい利用者が多い

大学病院の場合、「医学部の講座」という研究系の枠組の他、
普通の病院と同じように、病院内の各診療科のほか、
薬剤部やら栄養部やら様々な部署があります。
部署横断的な委員会もいろいろな種類があり、
連携や情報共有についてはかなり力が入っています。

ただ、臨床系の先生を筆頭に、
皆さん「資料が今すぐ欲しい!」と仰ることが多いので、
医療は速さだ!というのを実感します。
「事前にできることには限界がある」ということが
医学分野の広さや変化の早さからくるものであったり
ライフサイエンス系という論理で語りきれない世界の宿命なのかもしれません。

それでも先手を打って情報へのアクセス環境を揃えておく人が必要、
利用環境の整備は重要、ということですね。
図書室の人頑張りどころですね。
アピールして予算獲得もねらわなくちゃね。

とはいえ、

配属前に、人を選ぶ場所だとは聞いていたけど、
「ある程度自分の裁量で自由に動かせる」ということに魅力を感じる人には、
退屈もしなくてサービスの甲斐もあって楽しい仕事なのではないでしょうか。

来て早々、レイアウトや什器の見直しやら資料の除籍に手をつけ
研修医コーナーを作ってみたりしているので、
そのあたりのねらいや計画立案についても
今後時間をみつけて書いていこうと思います。